2026年都立高校入試・数学【大問5】
2026/2/25
2026年度の都立高校入試が終わり、しばらく経ちました。
弊塾では早速その日のうちに、数学の大問【3】【4】【5】のそれぞれ最後の問題についての解き方をグーグルマップおよびFBの弊塾ページにアップさせていただきました

が、YouTubeにアップされたYoutuberの方々の解答を閲覧していて、「もっと簡単に考えればいいのに…」と思ってしまいます。
決してマウントをとる、ということではなく、これから受験を迎える生徒さんの参考になればと思い、こちらのページにも掲載させていただきます。
こう書堂
2026/1/30
ある本(Ezra Kline and Derek Thompson, Abundance(London:Profile Books, 2025), p.72.)を読んでおりましたら、
‘broke ground’
という表現が出て参りました。
辞書には、「たがやす」という意味が最初に掲載されており、そこから「新事業を始める」というような意味も載せられています。
その本でも「1960年代にフランスや日本で高速鉄道網のプロジェクトが開始された」という文脈で使われていましたが、日本語にも「起工式」とか「鍬入れ式」という言葉があるように、「土を掘り返す」ことが物事の起点の比喩として用いられることが興味深く感じられました。
と、先日から始めた漢字の書き取り問題の作成作業。
はっきり言ってキリがありませんが、高校入試本番まで続けようと思っています。
いろいろな学校の過去問を生徒と一緒に確認しておりますが、ここ数年で
「たがやす」
という漢字を書かせる問題に少なくとも3度出会いました。(「セイコウウドク」を書かせる問題など)
生徒が受験を考えている(あるいは考えていた)学校、もしくは弊塾に置いてある「数少ない」過去問問題集の中で、ということですからかなりの頻度です。
そう言えば、昨年の大河ドラマ『べらぼう』の主人公の本屋の名前もそうでした。
動物の名

2026/1/20
大学入試には出ない(たぶん···)英語【67】
英語に関し、中1の塾生の中には中2のテキストを用いての学習に入った生徒もいます。2月には全員2年生の学習内容に進む予定ですが、教科書(NEW CROWN)ではいきなり【when】,【 if】あるいは【that】のような接続詞の項目が扱われており、ひと昔前とは隔世の感があります。
ところで、最初のエピソードとして、外国人の先生が生徒にお薦めの本として『ピーター・ラビット』を挙げるというストーリーが出てきます。
個人的には私、昔から「ピーターって‘rabbit’じゃなくて‘hare’じゃないのか?」という疑問を持っておりましたが、そんなことを口にすると「難癖をつけるイヤなオヤジ」と思われるのがオチですので黙っておりました。
*「穴を掘って巣(コロニー)を作り、群れで生活。」という特徴からすると、ピーターは紛れもなくrabbitです。
それはともかく、中1の復習をする上では名詞の複数形も確認しておかねばなりません。「熊」とともに昨年何かと話題になった「鹿」deerは複数形もdeer、など中1の頃からしっかり語彙力を鍛えておくと2年後に焦らずに済みます。
ところで、数日前辞書を引いておりましたらたまたま‘hart’という単語が目に留まりました。
これは「雄鹿」という意味とのことですが、hind, stag という類語も載せられていました。
ちなみに、最近の大学・高校入試で各単語の発音を個別に問う問題は少なくなりましたが、私立高校では引き続き出題されているようです。
昔からの定番問題としては、
◎heart, hard → 【ɑ':r】
◎heard, hurt → 【 ə':r】
の識別問題がありますが、hartの発音は【hɑ':rt】のようです。
さて、ここからが今回の本題ですが(前フリが長かった…)、現在、善教将大『民度 − 分極化時代の日本の民主主義』中公新書、2025年という本を読んでおります。
最初の頃は各種調査のデータ分析が主であまり興味が持てなかったのですが、後半の150頁以降に【否定的党派性】という概念が出てきて非常に興味深く感じられました。
と、そこで挙げられていた英語の参考文献の中の一冊のタイトルに‘rabid’という単語が使われているのに気づきました。(‘rabid partisans’)
最初は「‘rapid’の間違いでは?」と思い、次に「ココにウサギが登場するわけないしなぁ」と。
当然のことながら辞書を引くと、しっかり線を引いておりました。raveも関連語のようです。
(^_^;)
未だ世を渝(か)へずして、民は移す可(べ)し
2026/1/14
【未だ世を渝(か)へずして、民は移す可(べ)し】
昨日(1/13)、その2日前に実施された「Vもぎ」の見直しを生徒と一緒にしていた時のこと。
「理科」の設問の中に、次のような問題がありました。
「…カエルが幼生から成体になるときに体のつくりが変わることを、変態という。進化も生物の体のつくりが変化することであるが、変態と進化は異なる。進化とはどのような変化であるか。年月の経過に着目して、『世代』という語句を用いて簡単に書け。」
*解答例として、
「世代を重ねた長い年月の間に起こる変化」
が挙げられています。
**そのとき、次の問題である体積と密度に関する設問を眺めながら、
『おもさを
たいせきでわるんだなあ
みつど』
という鉄板のおやじギャグを私が連想していたのは秘密です…
この「世代」という言葉について、「英語では‘generation’といって約30年を指すんだよ」などとちょっと偉そうに薀蓄を傾けてしまいました。(教場にある英和辞典の中の一冊で‘generation’を引いて、そこに「約30年」と記してあるのを見せたりもしました)
すると、
「だったら、『X世代』とか『Z世代』とか…『氷河期世代』とかみんな30年間なんですか?」
と質問が出て、「たしかにそのような疑問を持つのは自然だな…」と。
帰宅し、改めて『広辞苑』で調べると
冒頭に
「(もとセイダイ)(generation)」
と掲げられているように翻訳語であったことがわかり、また①として、「生物が母体を離れてから成熟して生殖機能を終るまでをいう。」
とあるように、生物学の分野で使われてきた言葉ということが推測されます。
そこから派生する意味として
②❲イ❳ ほぼ30年間を一くぎり【ママ】とした年齢層。
とありますが
❲ハ❳生年・成長時期などの近い者同士をまとめるようにした年代の区切り。考え方・生活様式などの面で同世代には共通し、他とは異なるものを示す。
ともあり、現在では後者としての用法が圧倒的、ということに思い至りました。
ところで、現在、昨年10月に出版された 善教将大『民度−分極化時代の日本の民主主義』(中公新書、2025年)という本を読んでおりますが、「世界的になぜ選挙における投票率が低下してきたのか」という問題提起がなされ、それに対して最近の研究成果が紹介されていました。
「…その主要因は、新しい価値観を持った有権者への世代交代とされている。」
それに続けて
「個々人が有する価値観が、短期的に大きく変わることは稀である。……個人が持つ価値観は安定的であるため、社会全体の価値観の分布の変化は、個人のなかの意識が変わることによって生じるのではなく、古い価値観を持つ世代が社会から退出し、それに代わる新たな価値観を持つ世代が社会に入場するという、世代交代のメカニズムによって生じる。」(同書127-8頁)
まあ、それと対置できると思われるのが冒頭に掲げております『墨子』の中にある言葉です。(山田琢『新釈漢文大系第50巻 墨子(上)』明治書院、昭和50年、208-210頁。)
*ちなみに「語釈」に、「未渝於世」について
「渝は変わる。世は三十年をいう。一世を経過しないうちにということ。」
との説明があります。
もっもと、『墨子』のそこの文脈は、「上に立つリーダーの意向により世の中は変わる」という趣旨なのですが…
ストレスフル

2025/12/29
文中、‘nasty’という単語が見えますが、若松氏の本の中でテリーザ・メイ英国元首相が使った表現だと辞書にメモしておりました。(同書 51頁。どんどん忘れます…)
それはそれとして、英検(英検2級、準1級)や大学の入試問題として面白い内容の文章と思われます。
Matthew Johnson, et al., BASIC INCOME:The Policy That Changes Everything(Bristol : Bristol University Press, 2025),p.41.
桃李
2025/12/28
俳優の松坂桃李さんの名前の由来が、よく中華レストラン・バーミヤンの店内に飾られている額にあり、また成蹊大学の名前の由来にもなっている
桃李もの言わざれども下自ら蹊を成す」(とうりものいわざれどもしたおのずからこみちをなす)
であることはよく知られていることであり、容易に想像がつくと思われます。(*ただし、松坂さんは「とうり」ではなく「とおり」とのこと)
ところで本日、引き続き『墨子』を読んでおりましたら、『詩経』の中にある
「投我以桃、報之以李、」
という詩が引用されていました。
こちらの訓み下し文は
「我に投ずるに桃を以ってすれば、これに報ゆるに李を以ってす」
となると思われますが、その『墨子』の解説文の中にあるように、「…功利的な意味にみられないこともないが…」という字句が示唆するように、少し感じるところがある詩ではございます。