単語帳

11月に入りますと区立中学ではまたすぐに定期試験を迎えることになりますが、本年度最後の英検の試験日まであと2ヶ月の時期でもあります。

その英検対策のため、過去の問題で出てきた単語をピックアップしオリジナルの単語リストを作成して、塾生にはそれを用いて試験に備えてもらうつもりでした。(今回は2級および準2級を受検予定)

各級それぞれ約500語の予定でしたが、当然のことながら「これは2級用の単語」「こちらは準2級レベルの単語」と截然<せつぜん>と区別できるわけではありません。(特に今回、準2級の問題を過去10回分見直してみましたが、ここ数回レベルがかなり上昇してきています)

また、塾生には「英検合格のため」だけということではなく、しっかりした知識を身につけてもらいたい、という意識があるものですから、加える説明などが自然と長くなってしまいます。

なるべく早く仕上げねばなりませんが、どこを削るか悩みながら作業を進めています。


ちなみに今日まとめた単語から…

‘tool’

はもちろん「道具」「手段」という意味の名詞ですが、辞書を引くと

  A bad workman quarrels with his tools.

という例文が載っていました。この際ついでに‘quarrel’という単語も覚えてもらおうと、この英文も記載しておきましたが、ゆくゆくは生徒自身でこうして知識を増やしていってもらうのが理想です。

*直訳すると「腕の悪い職人は道具と喧嘩をする」となりますが、それを裏面から表現して「弘法筆を選ばず」となるようです。弘法(すなわち空海)といえば、「弘法も筆の誤り(Homer sometimes nods.」は覚えておりましたが、正直なところ、この諺は忘れておりました。


**もし興味がある方がおられましたら、コピー代だけ負担していただければお分け致します。(繰り返しますが、準2級および2級対策用です。各25ページ程度、コピー代は一部¥70弱程度となる見込みです。完成しましたらまたお知らせします)

SD vs LAD

日頃、野球、ましてやメジャーリーグにはあまり関心がない私のような日本人でも、今回のワールドシリーズは少々気になります。

ご存知のように「ヤンキースドジャース」が本日(10/26日本時間)から始まりましたが、スコアボードなどの表示では

 NYY vs LAD

となっています。

これについては、それぞれ「ニューヨーク・ヤンキース」「ロサンジェルスドジャース」の略称と推測できると思われますが、先立って行なわれたいわゆる地区シリーズでパドレスドジャースが対戦した際、その表記は

 SD vs LAD

となっていて、なぜ‘SDP’ではないのか、という疑問が浮かびました。(SDはサンディエゴ)

本日、ようやく疑問が氷解したわけですが、つまりヤンキースドジャースが例外であってメジャーリーグのチーム表記は「都市名のみ」が基本、ということです。(ロサンジェルスおよびニューヨークには複数のチームが存在するため、識別する必要があるというわけです)


*日本のプロ野球では企業名を前面に押し出す表記となりますが、そうした姿勢に抗してメジャーリーグを鑑として運営されてきたのがサッカーのJリーグと言えるでしょう。その意味で、現在J3大宮アルディージャが買収され「RB大宮アルディージャ」に変更となることについてはこれから問題視されていくことが予想されます。

話が逸れてしまいましたが、「偏見」というか「思い込み」が強い(上記の私自身の例でいうと、「なぜ‘P’が付かないのか」という全くの見当違い)、つまり柔軟な考え方ができないと、試験問題を解く上でも損をすることになってしまう点を改めて中高生の皆さんにはお伝えしておきたいと思います。

特に数学の問題ではさまざまな角度から問題を眺めて見ることが大切です。

中2の学習範囲でいうと、公立の中学では現在「1次関数」を学習していると思われますが、定期試験や入試では関数と図形を組み合わせた「複数の直線の交点を結んで出来る三角形の面積を求めさせる」ような種類の問題が出題されます。

交点の座標を求めることはできても、「どの辺を底辺としそれに対する高さはいくらになるか」という小学生時代の基本がしっかり身についていないと正解にはたどり着けません。(逆に「正しい見方」を教えられると、まさに目からウロコ、なんで気づかなかったんだろう、という気分になるものです)

そうした多角的な見方を身につけるためにはやはり、日頃からさまざまな問題を解いていくしかないように思われます。

英検の問題を読む楽しみ

年明け1月の本年度第3回の英検受検に向けて、現在その対策を考えています。(弊塾の生徒では2級および準2級を受検予定)

 

過去問からまず単語の洗い出しをしていますが見直しをしている過程で、準2級・2022年度第3回の問題に画家の‘Maurits Cornelis Escher’を取り上げた文章が出題されているのを発見しました。

 

‘Ascending and Descending’ ‘Drawing Hands’ といった作品のタイトルも出てきて、英語の勉強の息抜きに検索して眺めてみるのもオススメです。

2024年度第2回英検(1級)について

 

先日(10/6)実施された本年度第2回の英検のうち、1級の大問【2】の長文を2つ読んでみましたが、2つ目は‘Climate Shadow’と題された文章でした。(最初のものは法律用語がたくさん出てきて少々読みにくい印象ですが、こちらはいわゆる「気候変動」に関連する内容で割りと取り組みやすい問題です)

第2段落からEmma Pattee というジャーナリストの考えを引用しながら論が進められていますが、‘… a category that Pattee has labeled “attention,” or the time and effort one puts into addressing the climate crisis.’との記述があり、最近読んだA.センの、単なる「共感」ではなく「コミットメント」の必要性の主張に繋がるものがあるように感じられました。

中学生の成績分布

途中から有料となってしまう記事ですが、そこまでの部分だけでも現在の英語教育の諸問題が理解できます。

弊塾に通ってくる生徒たちも、学校で配布される定期試験の成績分布状況のグラフを見せてくれますが、まさしくこの記事の通りの分布になっています。

弊塾のように個別指導であれば個別の対応が可能ですが、学校の先生方は本当に大変だと思います。

レベル別に授業を実施するなどの対応が取られていますが、特に理解が不十分な生徒をどのようにして引っ張り上げていくか、思案のしどころです。

https://www.kyobun.co.jp/article/2024102101

2024年度第2回英検(準1級)について

手前味噌とはなりますが…

本日は先日(10/6)実施された本年度第2回英検のうち、準1級の問題の分析をしてみました。

*繰り返しになりますが今年度より形式が変わり、要約問題の出題に伴い長文読解問題の数は減りました。

その読解問題の最後の問題はいわゆる「ムーアの法則」に関する内容でした。(タイトルは‘Age and Innovation’)

コンピューター関連の仕事をしていたり、あるいは株式投資の経験などがあると馴染みがある用語だと思われますが、半導体に限らず「知識」の増大という観点からとても面白い内容になっています。

またその前の問題は‘Measuring Intelligence’と題された文章で、いわゆる「IQ」を論じた文章でした。

その中において、10/1投稿分で採り上げた‘subject’が使われています。「被験者」という意味としての用法であり、また最後の文章ではこれも10/1に記しております‘objective’という単語も出てきています。(いずれも他サイト)

*別のサイトにて10/16に少々批判的にある‘単語帳’を取り上げておりますが、その2級用の単語帳(レベル別にシリーズになっています)には「被験者」という意味も掲載されていません。

いずれにしても英検の文章は、共通テストのようにやたらと長い文章ではなく、また読みやすく素直な英文なので、大学受験で英検資格が使えるなら高校3年生までに準1級取得を目指すのもいい選択かもしれません。

これが最初の記事となります

こちらでは最初の記事となりますが、2025年度(令和7年度)の都立高校入試日は2/21(金)。

 

本日は10月19日ということで、試験本番まで4か月となりました。

 

東京都の都立高校の 「数学」の場合ですが、学校の先生、あるいは現在通っている塾の先生から「とにかく大問【1】で失点しないように」との注意は受けていることでしょう。

 

計算問題を中心とする基本問題ですが、配点が全体の半分近くになります。確実に得点していくことが必須です。

 

その上で、その他の設問でどれだけ得点を上積みできるかが勝負となってきます。

 

今回は、大問【3】の「関数」の問題について、その解法の手がかりを記しておきます。

 

*「英語」の問題は年々変化してきていますが「数学」については少なくともこの20年間、大きな変化はありません。以下は来年度の問題もそれを前提とした場合の話です。

 

「関数」の問題で座標を求める問題の場合、求める座標を文字で表すことができれば解けたも同然です。▶これは保証します◀ しかしながら、それができない受験生のなんと多いことか…

 

受験直前になって焦らぬよう、中2の段階からその手順

に親しんでおくこと、まさしく「備えあれば憂いなし」です。

 

例を挙げると、

 

「y = 2x − 3 」

 

という直線上の点の座標を文字を使って表すというもの。

 

これが 、x 座標が「2」あるいは「−3」というような具体的な数字であればそれぞれを x に代入して y = 1, y = −9 と求めて、

 

(2 , 1)あるいは(−3 , −9)

[つまりxが2のときはyは1,xが−3のときはyは−9]

 

と答えられるのではないでしょうか。

 

ところがこの直線上の点の座標を「文字を使って一般的に表す」ということになると、途端につまってしまう生徒が多くなります。

 

文字は何でもいいのですが、求める点がPとされることが多いため、その x 座標 を 「p」とすると、

(与式)y = 2x − 3 の x の代わりに p を置き換え

 

y = 2p − 3 

 

つまり、この直線上の点を文字を使って表すと

 

( p , 2p−3)

 

となります。たったこれだけです。(この例は中2の学習範囲である1次関数ですが、二乗に比例する関数(いわゆる2次関数)でも考え方は同じです)

 

11月に実施される区立中学の定期試験では、2年生の「数学」の試験範囲は1次関数が中心となるはずですが、この操作ができるかできないかで試験の点数に差が出てきます。1年ちょっと先の受験も見据えるととても大切なポイントです。